一眼レフで撮影を続けていると、
「オートでも綺麗に撮れるけれど、思い通りの雰囲気にならない」
と感じる瞬間はありませんか?
そんなときこそ挑戦したいのが「マニュアル撮影(Mモード)」です。
露出や光の扱いを自分でコントロールできるようになると、写真表現の幅が一気に広がります。
この記事では、初心者でも迷わず挑戦できるマニュアル撮影で綺麗に撮る4つのコツを紹介します。
3つの基本設定を理解しよう(絞り・シャッタースピード・ISO)
マニュアル撮影の第一歩は、「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」の関係を理解することです。
この3つは“露出の三角形”と呼ばれ、写真の明るさや雰囲気を決める重要な要素です。
- 絞り(F値):数値が小さいほど背景がボケやすく、明るい写真になる。
- シャッタースピード:速いほどブレにくく、遅いほど光を多く取り込む。
- ISO感度:数値を上げると暗い場所でも明るく撮れるが、ノイズが出やすくなる。
たとえば、室内で人物を撮るなら「F2.8・1/100秒・ISO800」といった設定が自然で明るい仕上がりになります。
まずはこの3つをバランスよく調整しながら、露出の感覚をつかんでいきましょう。
露出計を見ながら明るさを調整する
マニュアル撮影では、カメラのファインダーや液晶に表示される「露出計」を確認しながら明るさを決めるのがコツです。
露出計は、写真が明るすぎるか暗すぎるかを数値で示してくれる便利な目安。
画面内の「±0」が適正露出の基準です。
もし写真が暗ければ、シャッタースピードを遅くしたり、ISOを上げて明るく調整します。
逆に明るすぎる場合は、絞りを絞る(F値を上げる)とちょうど良くなります。
この露出計を意識して撮るだけで、マニュアル撮影の失敗はぐっと減ります。
光の向きを見て設定を変える
マニュアル撮影では、光の向きや強さを見て設定を調整することが大切です。
同じ被写体でも、光の当たり方によって最適な露出がまったく変わります。
たとえば、逆光では被写体が暗くなりやすいので、絞りを開けるかISOを上げるときれいに写ります。
順光の場合は明るくなりすぎることが多いので、シャッタースピードを速めに設定すると自然な仕上がりに。
曇りの日は全体がやや暗くなるため、露出を少し明るめ(+0.3〜+0.7)に設定すると柔らかい印象になります。
光を読む感覚を身につけることで、写真の表現力が一気に広がります。
明るさを操作して雰囲気を作り出す
マニュアル撮影の最大の魅力は、「明るさを自由にコントロールできること」です。
オートモードでは常に平均的な露出を目指しますが、マニュアルなら意図的に暗くしたり明るくしたりして、写真に表情を加えられます。
たとえば夕暮れ時に露出を少し下げて(−1.0EV前後)撮ると、シルエットが美しく際立ちます。
夜景を明るめ(+1.0EV)に設定すれば、幻想的で温かみのある写真に仕上がります。
自分の感覚で明るさを操ることで、“見たまま”ではなく“感じたまま”の写真を表現できるようになります。
まとめ
マニュアル撮影で、写真はもっと楽しくなります。
一眼レフのマニュアル撮影で綺麗に撮るための4つのコツは以下の通りです。
- 絞り・シャッタースピード・ISOの関係を理解する
- 露出計を見ながら明るさを整える
- 光の向きに合わせて設定を変える
- 明るさを操って雰囲気を作る
最初は難しく感じても、何度か試すうちに感覚がつかめてきます。
オートでは撮れなかった“自分の世界観”を表現できるようになるのが、マニュアル撮影の醍醐味です。
カメラの設定を自分の手で操る喜びを、ぜひ味わってみてください。

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